About Us

愛知県大口町に本社を構える自動車部品メーカー株式会社東海理化では車に乗る人の安全を守るシートベルト装置を生産しています。

2020年、東海理化全社員に対して新規事業アイデアの社内公募を行いました。集まった1904件のアイデアを丁寧に絞り込み10テーマに層別。その中にシートベルト端材の活用で循環型社会への貢献を検討したいという意見が多く含まれていました。生産工程でどうしても出てしまうシートベルト端材。工場では工程から出る端材の量を減らすための改善活動を行うとともに、シートベルトの特徴である丈夫さと質感の高さを活かしたアップサイクルにより余計なエネルギーをかけずに廃棄量を減らす活動をはじめました。

私たちは端材を使って価値あるモノを作り出す。という活動のブランド名を「Think Scrap」「シンクスクラップ」と名付けました。英単語のThink (日本語で考えるという意味)とScrap (日本語で端材)を組み合わせました。「端材を活かすために考慮」するという意味です。

「端材を使って価値あるモノを作り出す」という発想がThink Scrap誕生のきっかけになりましたが、大きな課題がありました。東海理化ではシートベルトに対して複雑な縫製作業ができません。シンクスクラップには縫製工場のパートナーが絶対に必要でした。そこで、様々な縫製工場に相談しましたがなかなか前向きな返事をもらうことが出来ませんでした。。。

縫製工場との出会い

2021年5月17日、株式会社まるか(以下まるか)との素晴らしい出会いがすべての始まりでした。いろいろな縫製工場に問い合わせをしていた中、まるかから直接会って話を聞きたいという連絡をもらいました。プロジェクトマネージャーがすぐに伺いThink Scrapの活動コンセプトについて、自分で考えたペンケースのデザインを見せながら説明しました。それからわずか2日後、まるかからシンクスクラップペンケースのサンプルが送られてきました。

 

地域の端材との出会い

ちょうどシートベルト端材だけでは商品ラインアップに限りがあると思っていた時に「他業界のメーカー様も生産工程で発生する端材の活用方法に悩まされていないか?」という発想から色々な会社に声をかけた結果、ビニールカーテンを製造する株式会社チームライクからポジティブな反応を頂きました。

「シートベルト端材とビニールカーテンの端材を組み合わせて価値あるものを作らせていただけませんか?」株式会社チームライクは快く私たちの提案を受け入れてくれました。

Think Scrapが目指している姿

私たちは自社工場からでどうしてもでてしまうシートベルトや地域の端材を組み合わせた製品を製造、販売しています。端材が持つ本来の質感や機能性を活かしたアップサイクルは工程において余計なエネルギーをかけずに廃棄量を減らすことができます。また、付加価値の高い製品に生まれ変わらせることでしっかりとマネタイズにつなげます。結果として地域社会の活性化に貢献することで、持続可能な活動を継続することを目標にしています。